保育士の必需品のひとつでもあるエプロン。保育士さんのエプロン平均所持枚数は約5枚です。中には10枚以上のエプロンを持っている保育士さんもいます。
エプロンは保育士にとっていわば制服です。制服とは本来、仕事のしやすさを重視して作られているものです。だから保育士のエプロンも保育がしやすいエプロンを選ぶべきなのです。
では、保育士さんはどんな点に配慮をし、エプロンを選べば良いのでしょうか。エプロンを選ぶポイントをご紹介します。
使いやすさを重視
やっぱり、何といっても使いやすさ重視です。使いやすさで選ばれているエプロンは肩ヒモが太いものです。
ラン型エプロンとも呼ばれ、肩ヒモは後ろやサイドでボタンで留める形になっています。ラン型エプロンならば、肩ヒモが太めなので保育中にずれ落ちてくることがありませんし、ボタンで留めてあるので紐結びのようにほどける心配がありません。
後ろで結んだ蝶々結びがほどけて、結びなおしている間に園児のとっさの行動に対応できなかった・・・といったことにならないように肩ヒモはボタンで留めるタイプの方が好ましいですね。
汚れたらすぐに着替えることができる点も重視すべきです。保育士が自身の身支度に時間を費やしていてはいけません。さっと着て、さっと脱ぐといったようにエプロンの着脱がしやすいものがいいですね。
そして、使いやすいエプロンに欠かすことができないのがポケットです。ポケットティッシュなどの小物を入れてあったり、拾ったゴミをとりあえずは入れておくこともできます。大きなポケットは大変便利ですし、小さめのポケットが2〜3つあるエプロンも使いやすいと思います。
親しみやすさを重視
エプロン姿は子供に安心感を与えます。エプロンをつけている女性に男性が心を惹かれやすいのと同様に、子供からみてもエプロンは安心できる材料のひとつなのです。
そこで、さらに子供が安心できる様、子供たちが親しみを感じるキャラクターのエプロンを選ぶのも良いですね。人気はアンパンマン、ディズニー、妖怪ウォッチなどでどれも子供に馴染みがあるものです。
泣いている子供でもアンパンマンを見て泣き止んだといった話も耳にします。となると、エプロンのキャラクターも保育には必要なアイテムなのです。色は暖色系が好ましいですね。黒っぽい色は園児が不安になってしまう可能性もありますから、温かみがある色合いを選ぶべきです。
保育の現場では今、男性保育士が増えています。しかし、「保育園の先生は女の先生」とイメージが強い子供たちにとって男性保育士を不安に感じるかもしれません。そこで子供たちの不安を少しでも和らげるためにと男性保育士がディズニーやミッフィーのエプロンをつけることも珍しくありません。
狙いはずばり子供たちに親しみを感じてもらうことです。ドクロマークのついたエプロンを選んでいては子供は寄り付いてこないでしょうね。なので子供たちが安心できる大好きなキャラクターのエプロンを選ぶことを忘れてはいけません。
エプロンでも遊んじゃおう!
エプロンは子供たちを楽しませるアイテムにだってなります。いつもつけているエプロンで人形劇ができるエプロンシアターです。エプロンを人形劇の舞台に見立てて、ポケットに入れておいたお人形でお話が始まります。エプロンシアターができるエプロンはとても人気があり、保育士さんなら1枚はもっておきたいアイテムです。
おわりに
こうしてみるとエプロン選びは簡単ではありませんね。機能性、デザイン性、親しみやすさを考えた上でエプロンを選ぶべきなのです。
「エプロンはこんなタイプがいいよ」なんて誰も教えてくれないと思います。なので、保育士として実際に働いてみた上で、「こんなエプロンがあれば便利だな」と思ったエプロンを探してみるといいですね。