保育士は事務処理が片付かず家に持ち帰ってサービス残業したり、各種イベントの準備で遅くまで残ったりと何かと残業が多くなりがちですよね。また、厄介なのが決められた時間までに子供を迎えに来ない保護者です。子供を放って帰宅する訳にはいかないので、残業を行うしかなくなってしまうでしょう。
残業時間の悩みは非常に根深い問題をかかえています。保育士の離職率が高いのも、この残業時間が原因の1つになっているのです。残業は少なめと書いてあった求人に応募したのに、毎月の残業時間が100時間を超えるケースも存在しています。
では、保育士は残業するのが当たり前で、回避するのは不可能なのでしょうか?答えはNOです。残業が限りなく少ない保育士の職場は存在しています。
すごく残業が少ない保育園を探す
保育園には稀に、残業が極端に少なくて済む場所があります。月の残業が10時間未満の職場があれば、かなり魅力的に映るのではないでしょうか?なぜこんなにも残業時間が少ないかと言うと、保育園の経営方針にあります。保育士の待遇を大切に考える保育園であれば、残業はほとんど発生しなくなるでしょう。転職サイトで残業時間が少ない場所を優先的に探せば、希望の職場が見つかる可能性は高くなります。
この時、求人情報を鵜呑みにするのではなく、転職エージェントやアドバイザーに本当なのか聞いてみましょう。求人情報は目安と見て置くのが重要です。
事業所内保育所・託児所を探す
残業時間に関しておすすめなのが事業所内保育所です。事業所内保育所とは、一般の企業が働く女性をサポートするために、社内に保育所を設置したものです。企業で働く女性は、子供を保育所に預けて出社する手間が無いので非常に便利です。帰りも社内で子供と合流できるので徐々に事業所内保育所を設置する企業は増えています。
ブラック企業だと残業時間は果てしなく増えて行きますが、保育所を設置するような企業はクリーンな業務体系になっているでしょう。そうなれば残業する社員は皆無になるので、時間通りに子供を迎えに来てくれます。子供が時間通りに預けられ、時間通りに迎えに来てくれるなら、保育士の残業時間は自然と減っていくでしょう。また、大きなイベントがなく、そういった準備などの時間も必然的になくなるので、そういった意味でも残業時間が減ってきます。
残業時間の短縮だけでなく、給料アップや福利厚生の充実がある
事業所内保育所は、設置した企業の給与や福利厚生が適応されます。そうなると薄給で有名な保育士でも、高い給料を手にするチャンスは増えるでしょう。福利厚生も充実しているため、一般的な保育園よりも遥かに心地よく感じるはずです。
残業時間に困っている保育士さんは、事業所内保育所の求人を探してみてください。ちなみに、人間関係に悩んでいる場合にも効果的な選択肢となります。保育園は女社会で人間関係にストレスが溜まりがちですが、事業所内保育所には男性が多く出入りしています。男性の目があるだけで女性のドロドロしたイジメや陰口は一気に減る傾向があるので、人間関係が安定する可能性が高いでしょう。
まだまだ事業所内保育所の求人は少ないですが、徐々に増えて来ているのは確かです。既に事業所内保育所に焦点を当てた転職サイトも出て来ているため、保育士さんは調べて見てください。
残業を強制される日々から解放される
残業が完全にない職場はないかもしれませんが、残業がほとんどない職場は存在します。残業で日々悩んでいる保育士さんは求人情報を探してみてください。きっと、今よりも充実した保育士生活が送れるでしょう。